田島久士さんを偲ぶ

未だに信じられないです。お悔やみも、ご冥福も、あり得ない。
　にこやかに笑った顔が思い浮かぶだけです。何故？　しかない。
　ともかく知り合いが多く、古くからの英語教育の話を何度も伺いました。
　思い浮かぶのは、早稲田で行ったシンポジウム（その時の主催者の立花さんも昨年夏に急逝しました）。質問をする場面で、後ろの方に立っていた田島先生が、英語の授業は英語でという学習指導要領について、学習内容を示すだけの学習指導要領が、教育方法まで指示するのは問題だと言われたのをよく覚えています。その後の私の講演でもこのことばはよく使わせて貰いました。そのような表現で批判したのは、他に知らないです。長年現場にいて、英語教育の改善を目指していた田島先生にしか言えないことばだとずっと思っていました。ただ、これはご本人には言っていないと思います。永遠にその機会を逃してしまった。

突然の訃報にとても驚きました。寂しい気持ちでいっぱいです。田島先生には、新卒の頃からELEC同友会や様々な場所でお世話になりました。お酒の席に同席させていただいたことも沢山ありました。
一番の思い出は10年ほど前に大田区の区教研で授業をした後に、金子先生と二人で飲み会を開いてくださったことです。あの時は撮影者が久保野先生、アドバイザーが日臺先生で当日は手足がふるえましたが、やりきった私をねぎらって下さいました。
９年前に福島に移ってからも、毎年年賀状を下さいました。先生の笑顔とお気遣いにお礼も言えずにお別れになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
田島先生、今まで本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。

新採一年目の秋に、英授研関東支部秋季大会で、たまたま4人組になり、生意気な意見を聞いていただきました。
その後は、ELEC同友会で、理事会、研究大会、ワークショップ、ビデオ部会でお会いし、飲み会、カラオケにご一緒させていただき、いつも現場の若手のことを憂いていらっしゃり、自分はそれに耐えうるようにがんばろうという決意をしていました。
年賀状をいただいたのに、もういらっしゃらないのが信じられません。
これからも、先生に「宮﨑さん、それはマズイんじゃない？」と言われないように、日々、心掛けて、授業を行っていきたいと思います。
本当に、これまで、ありがとうございました。

いつもニコニコと優しいお人柄が忘れられません。英語学会のことについては、どんなことをお聞きしてもお答えいただきました。本当にありがとうございました。安らかにお休みください。

田島さんは、私が教員になりたての頃からの本当に古い仲間です。寺島中学校、鈴ヶ森中学校、とお勤めでしたね。どの方も覚えておられるように、さまざまな研究会に、きっといらっしゃって、顔が広く、何かの企画を立てようという時には、○○先生にお願いしては？といつも提案してくださいました。後楽園のメゾンドールにあった語研の帰り、何度もご一緒しました。メゾンドールの最後の頃、パーマー研究グループの帰り、安い飲み屋さんで話したなーと思い出します。

さっそくにたくさんの書き込みをありがとうございます。

やはり、教員になってから田島君を知る方々からの書き込みが多いようですね。彼が多くの仲間から敬意を持たれて
いたことがわかり、若かりし頃の田島君を知る者として大いにうれしく感じます。

さて、添付した写真は和光大学学生時代の田島君のお姿です。わたくしの父が経営していた大津鐵工所の敷地で開いた
焼肉パーティでの一コマです。ビール瓶がたくさん並んでいますが、たしか、わたくしの父が「息子の学生さんたち」の
ためにと買ってくれたものだったと思います。最初に、手打ちのゴムまり野球をしたあと、呑み会の部に入ったところ
です。今回、この写真を取り出してみると、記憶に残っていた田島君よりもずっと痩せていて、やさしい顔つきです。

さらなる、書き込みをお願いいしたします。

田島さんの訃報に触れてとても驚き、そして本当に残念な気持ちでおります。多くの接点はありませんでしたが、2年前の春の特別研究集会ではお話をうかがえる日がやってくる!と本当に楽しみにしていたことを思い出します。東京都の少人数授業の有り様に関して、大きな働きをされたと伺っています。そのおかげで少しでも救われている私たち、そして子供たちがいると思っています。尊いお働き、本当にお疲れ様でした。どうぞ安らかにお休みください。

対面で英語教育の研究会が行われていた2年以上前までは、研究会に行くと田島さんにお会いすることができました。語研、ELEC同友会英語教育学会、新英語教育研究会、神奈川大学の英語教育研究大会などどこに行っても田島さんの姿を見かけました。そして、その後の懇親会でもよくご一緒させていただき、英語教育の様々な情報をお聞きし、お話しする機会がたくさんありました。オンラインでの研究会は参加されないようで、早く対面の研究会が再開されて、田島さんにお会いしたいと考えていたところでした。語研の100周年が目前だったので、本当に残念でなりません。田島さん、もっともっといろいろな話をしたかったです。ご冥福をお祈りいたします。

「世話人の皆さん、ご連絡ありがとうございます。４月以降の勤務について、情報があれば、ご提供をお願いします。以上、田島」
とのメールが最後になってしまいました。今年も改善協の意見書をまとめようという強いお気持ちだったと思います。
田島さんは世話人会の幹事として、毎回献身的に進行役を担ってくれました。英語教育に関する新聞記事、ネット情報を集め、
プリントアウトして事実経過を確認し、意見を交換しつつ、1字１句もいい加減にしない意見書の改訂は、いつも彼の丹念で正確な努力に支えられていました。
会議後の一杯もいつも楽しみにしていました。話は世間話、教育・政治談義へと終わることなく発展していったものです。
現場目線での英語教育政策批判が確かで鋭く、例え意見が違う場合も信頼がおける、素晴らしい英語教育者でした。
心からご冥福を祈ります。

たーさん（敢えて、いつもの愛称を使います）は、僕よりも5つほど年長なのですが、いつも我々夫婦の顔を見ると「久保野さん、りえちゃん」と声をかけてくれました。初任地が川崎で、僕の実家がある鶴見と近い。中高時代を過ごした獨協が、今の僕の住まいの直ぐ近く。など、不思議な縁を感じていました。研究会が好きで、お酒が好きで。カウントしたことはありませんが、英語教育に関わる仲間の中で、杯を傾けた回数が最も多い人だったのではないかと思います。12月末に都庁で行った記者会見にも応援に来てくれて、終わった後はいつものように呑みました。大津先生たちと二次会に向かう後ろ姿を見送りましたが、近いうちにまた一緒にお酒を呑めるものと信じて疑いませんでした。まさ、あの日がたーさんと呑む最後になるとは、夢にも思いませんでした。友だちのような口をきく僕に対して嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれてありがとう。たーさんと呑む酒の席は、本当に楽しかった。